昨日の朝ごはんですが。。。
あまりにもフツーのメニューですが、ありがたくいただきますという気持ちでした。
土曜日の夜、まもなく東京暮らしがはじまる三男と4月から旭川で中学校の新米教師となる次男ぶーちゃん、隣に住む私の両親、夫の6人でささやかなお祝い&送る会をしました。
私の父と母から贈る言葉と三男へのお守りお祝いを贈られ、三男もいよいよ旅立ちます。
以下は2003年に北海道新聞の「そらちの」に書いた文章です。、換気扇に巣を作っているスズメに驚いた三男、東京へ旅立つ長男との車中での会話が内容です。
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「こすずめの冒険」
先日、打ち合わせ中に小5の三男から電話があった。話を聴けば「換気扇の中で鳥の鳴き声がする」という驚きの電話だった。ああ、久しぶり。上の子が小さい時は何度もすずめが巣作りをしていたのだが、最近はこなくなっていた。家に帰り三男に説明した。今のうちは夫婦で巣作りをし、そのうち小さな鳴き声がするようになる。声は日増しに大きくにぎやかになり、ある日突然ぴたっと声がしなくなる。巣立ちの時だ。私は上の子ども達が小さい時によく読んであげた「こすずめの冒険」を思い出した。巣立ち前に巣を飛び出し、冒険する話だ。
こんな話をしながら、東京へ旅立つ長男を千歳まで送った。長男はすずめの巣作りも絵本も覚えていて、頭上を飛んでいるマガンの群れを見ながら「あのV字の先頭はリーダーで、その内側にいるのがメスや子どもの弱い鳥だって知ってた?リーダーが守るんだって。」と教えてくれた。小1の時、宮島沼の観察で担任の先生が説明してくれたそうだ。「鳥の巣立ちは人間に比べ、早いねぇ。」と二人で話しをした。長男にとっても、いよいよ本物の冒険の始まりだ。
ますます世の中が混乱しているこんな時だけに、誰もが不安だ。4月から新たなスタートを切る人もたいへんな時代。そんな不安な気持ちを知ってか、長男が出かける時「東京は桜だよ」と父が一声かけた。長男は不安な気持ちがパアッと軽くなったに違いない。そう、どんな年でも春は確実にやってくるのだから。
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最後に私の父が長男にかけた「東京は桜だよ」という言葉。
美しい花や緑は人の心を明るくしてくれると、あらためて思いました。