いや、ちょっといろいろ諸事情ありまして、空路をあきらめ陸路帰ってきたのです(汗)。
昨日は開き直って、東北新幹線で新青森まで行き、青函トンネルを通り、函館から南千歳までと、途中40分の待ち時間含め、7時間の旅でした。
列車を降りてから車を運転するため、車中のビールが飲めない。。。っていうのが、とても残念でしたが、ほどほどの混みようで、思いがけない列車の旅を楽しみました。
実は一人旅が好きな私。いつも車移動なので、列車の旅もいいもんだ・・と。
青函トンネルは初めてでしたが、わずか30分で通り過ぎるんですね。短い!って、感じました。
旧岩手銀行。会場はここのすぐ前。
西畠さんの講演の後、参加されたみなさんの報告がありました。
■福島県南相馬市ひまわり大作戦の八津尾初夫さん。
主がいなくなった農地が周囲に広がり、またご自身も広大な農地を持っている八津尾さんは周囲の農地が荒れないように畑の耕耘していますが、そこにヒマワリを蒔くまでのストーリーを報告して下さいました。テレビでも取材あり、大きな反響があったそうです。
ヒマワリに囲まれている八津尾さんの写真がポスターになっていましたが「ヒマワリ満開でうれしそうに見えるかもしれないけど、全然心は晴れなくて、何事も心の底からよろこべない」と言われてのが、印象的でした。
懇親会の席では、ここにコミュニティガーデンを作り、農家レストランもしたいと夢を語ってくださいました。その時を楽しみに待っています。
■花と緑の力で3.11プロジェクト宮城の鎌田秀夫さん
前日から大変お世話になっています。
鎌田さんは宮城をまとめている方ですが、多くの要望が鎌田さんのところに集まり、その交通整理だけでも大変な様子でした。オープンガーデンオブ宮城の二代目会長でビズのガーデン大賞を受賞した方も見えていました。
■お花畑プロジェクトの吉田正子さん
陸前高田氏で被災されました。竹藪をよじ登って無事だったそうです。
吉田さんの家があったところはすべてさらわれ、オープンガーデンをしている素敵な庭は跡形もなくなったということです。(昨日、見てきました)
この庭を憩いの場所にというのを希望していらっしゃいます。
■陸前高田フラワーロードの鈴木勝井先生(と、皆さんお呼びしていた元学校の先生)のお話がとても印象的でした。
鈴木先生は陸前高田市の道路の花壇に長い間、花苗を植えてきたそうです。
鈴木先生は昨年病気で体が不自由になり、さっさと歩くことができません。津波の時には奥様の手をつないで逃げたそうですが、その手を放してしまい、奥様は亡くなられたそうです。
その鈴木先生にもう一度花を植えよう、と周囲が声をかけたそうですが。。。
最初は心の底から花どころじゃないと思ったそうですが、最初にトマトを送った避難所で花の苗やトマトの苗を植えた時に「喜びの時、悲しみの時、人の心をいや咲いてくれるのは花を植えることです」と、思ったそうです。
希望の花いわてのみなさんのこれからの活動の一つとして、鈴木先生が長年植えてきた道路の植枡へビオラと球根を植えるという活動が加わりました。
この花の道は鈴木正子さんのお花畑プロジェクトに繋がっています。
球根とパンジー、ビオラを植えてつながった先が吉田正子さんのメモリアルお花畑へ、というプロジェクトになるのです。
■この他、参加された方、発表された方は。。。
■JHBS岩手支部■希望の花いわてを実質動かしている皆さんです。
■グリーンアドバイザーの皆さんによる「花いっぱいキャンペーン」■このブログでおなじみのfumingが発表。GAからの派遣で、何度も東北に通って、花植えのイベントを行っています。
■遠野まごころネットの伊勢崎さん■いち早くボランティアを支える仕組みづくりをして、被災地に大きく貢献しています。皆さんの最後トマトもまごころネットさんのイベントで大好評だったとのこと。
そのほか■東京農大の宮田先生■日本花普及協会の星敦子さん■オープンガーデンおうしゅうの会(この前コテージに来て下った皆さんです!)■滝沢村子供会連合会■メッセージは3.11ガーデンチャリティの八木波奈子編集長■趣味の園芸編集長向坂さん(やっとお会いできました)・・・・などなど・・・。
詳しくはこの会を主催した吉川さんが報告をしてくださっています。
今回は活動している外部の方だけではなく、実際に被災しながら活動している方のお話を聞くことができました。
みなさん、はじめは「花は今はまだ。。。」と思ったそうですが、まずはコミュニケーションの大きな大きな手段なることに気が付き、そこから行動が始まったようです。
時間とともにケアが少なくなることへの懸念を皆さんが心配していました。
明日は仮設住宅のトマトに会いに行った報告をします。