除草は大切な庭仕事の一つ。
まず、草を見分けなければいけません。
雑草なのか、そうではないのかの判断は案外難しくて、庭の中の除草はめったなヒトには頼めない。
その植物の判断だけではなく、種類によって場所によって除草方法や道具まで変えなければならないし。
除草をお願いした時は、最初キッチリ、その仕事ぶりをチェックします。
うわべだけの除草のヒトにはもちろん「このように根までしっかりとってください」と、手本を示します。
ちなみにコテージの庭の除草をしてもいい人は、庭を管理しているスタッフE山と、私の母と、私のみ。
E山は食事用のナイフとフォークを道具に繊細な場所までキッチリ除草。
大変だから「違う人を入れようか~」って言っても、「いいえ私がやります」と。
うわべだけの除草だと、すぐにまた出てくるので、それをとても嫌うのです。
これって、普段の仕事ぶりにも現れるんですよね。
NHPのヘッドガーデナーをしているSガーデナーも、大変なプロ意識があり、道具へのこだわり方は相当なもの。
多くの人に見られる場所での仕事では仕事服の色も考えなければいけないって。
なるほど、写真をとるときによく分かります。
K’s Gardenにいくと必ず写真を撮りますが、その時に人工的な色があるととても邪魔になるのです。
赤いバケツ、ビニールの袋、洋服の色。
だから大きな道具や作業服は保護色にしなければ・・・。
今、コテージに来てもらっているKさんというおばさんは、バリバリの草取りプロで、鍬、手鍬、鎌などいくつもの道具を揃えての仕事をしている。
もちろん手入れも欠かさず、まずはグラインダーを要求。
切れなくなったら研ぎながら仕事を進め、石のあるところと、ないところでは道具を変えています。
家に帰ったら、もちろん本日使った道具の手入れをして、翌日に備えるそう。
決して上品なスタッフとはいえないけど~、除草に対する情熱には脱帽です。
除草のKさんには、店、ハウス周り、家周りなどを除草してもらっていますが、この度手付かずだった梅木家エントランスの草ボーボーの花壇の除草を決行。
20年も前に私が作った素人花壇ですが、ここ10年は草畑でした。
分からずに植えたアップルミントやビンカ、シュウメイギクなど縦横無尽に走り回り、根っこだらけの花壇です(涙)。
宿根草の意味をようやく理解して初めて蒔いた花の種がデルフィニウムとリアトリス、エゾミソハギでしたが、それを植えたのがこの二つの花壇。
道路側は石を積んで素人っぽい花壇からプロっぽくリニューアルしてから、春のものを中心に植えようかな~。
家側の愛想のない花壇は、ホスタ畑にする予定。
除草は底辺の仕事って思いがちだけど、実は高度な技術を要する大事な仕事。
本当に庭が好きな人は「草とり大好き」って、必ず言います。
ガーデナーとしては、庭の草取りを頼まれたら一人前だと思ってもいいくらいかな。