旧ブログ

豪雪地域の備えと常識

マスコミでは報道されていませんが、次々に生産者さんのハウス被害の様子がFBにアップされてきています。

先日の北海道新聞空知版で、今年の雪は多いか少ないか?と数字が報道されていました。

岩見沢は13日積雪109cm12日で降雪548cm、ここ月形は13日の積雪が136cm降雪787cmとなっています。

これをどう見るかですけど。

ドカ雪が来たとか、間に暖気を挟んだとかいろいろありますが、私の経験値で判断しますと、大雪でもなく少なくもなく、いわゆる平均的なもっとも月形らしい雪の量。。。。という感じがします。

このブログ、北海道の皆様も見てくださっていますが、案外、道外の関係者の皆様も見ているようなので、今日は豪雪地帯の常識みたいなものを少しだけアップしたいと思います。

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これは2012年2月の今頃。100年の一度の大雪の様子です。

この年、岩見沢は騒がれましたが、月形は積雪を計測するアメダスがないため、ほとんど報道されませんでしたが、岩見沢より約50センチ多い262cmの積雪を観測しました。

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我が家。2m基礎をあげているのですが。。。。

この年は寒さも厳しく、暖気の日がほとんどなかったため、屋根の雪も落ちませんでした。

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最終手段。人がスケールになって、屋根の雪の量がお分かりかと思います。

ちなみに、月形は国道側に雪庇ができるのでここのテレビのアンテナは壊れました。

雪庇を考えた屋根にしなければいけませんし、今回こちら側に薪ストーブの煙突を付けるのですがはしごを作って補強する予定です。

屋根に1m以上の雪で、それがこの屋根の形では一気に落ちますので。

そうすると多分、煙突が雪に持っていかれるという事が考えられるのです。よって、梯子が有効。

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旧店舗の裏側です。屋根の雪がつながると軒が折れるので、ここを切っておくのが大切です。

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今の店の事務所がある建物ですが、雪が解けて全容が現れると、ここは切ることができなかったので、すこしへし折れてしまいました(+_+)

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旧店舗。納屋や倉庫みたいな中が広くとってある建物は柱がないため、強度を保てず、屋根が落ちる危険性大です。

屋根の真ん中にスコップで切れ目を入れて落ちやすくして、中でジェットヒーターを使い落とします。断熱材が入っていないところで有効です。

落ちる雪が大量の場合、ショベルカーを用意し、すぐに排雪し、屋根の軒を確保します。

住宅の場合はジェットヒーター焚けないので、やはり人力で雪下ろしするしかないですよね。

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庭です。

アーチの天井からスコップの深さだけ積もっています。

つまり260センチの積雪。

これはまだ雪が締まっていない2月半ばでしたので、アーチは無事です。

この時に雪をいったんよけたので、足がもぐり低くなりましたが、アーチは無事でした。

構築物が壊れたり樹木が折れる被害は、暖かくなって雪が締まって沈んでくるときに引っ張られて起こります。

なので、今、この時期に一度庭へ出て雪をよけるとだいぶ違います。

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今回の大雪ではカーポートや車庫を潰した方も多かったと聞いています。

ここら辺では北国仕様で1mくらいは大丈夫というふれこみのガレージやカーポートが普通です。

ですが、やはり月形ではある程度になったら皆さん雪下ろしをします。

無落雪の屋根も心配で車庫同様下していました。

今年は1回。昨年は3回一昨年はおそらく5回くらい。

溜まると下の雪が締まっていて大変ですので、細かくやった方が楽です。

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国道ぶちにあるハウス。

左のハウスは12月、24時間で1m以上降った時に、潰してしまいました。

右は植物が入っていたので、暖房を入れていましたが、左は空でしたので、今入れようと思った時に潰れていくハウスを発見(+_+)

物凄い絶望感みたいなものに襲われた記憶があります。

この時は国道も通行止めで夜中だったし、歩いてこれるスタッフと三男の三人で夜を徹して中の植物を守がごとく、必死にハウスを守りました。

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コテージの今のハウスは鉄骨H鋼を使ったものすごく頑丈なつくりです。

が、間口が広いため、大雪に耐えられるかといえば、疑問です。

私的には屋根に30センチのが積もると危険と感じますので、そのくらいの降雪になりそうなときは暖房を稼働します。

そして大事なのはハウスの横の除雪を常にして置いて、落ちた雪がつながらない時です。

脇は常にトラクターで雪を飛ばすので、ハウスとハウスの間は広くとり、そこに飛ばします。

除雪機やロータリーで飛ばした雪というのは降り積もった雪とは全く別物で、硬く厚く密になります。

なので、飛ばす場所の確保は大事です。

今回被害にあった関東のハウスは連棟ハウスが多かったと思います。

ハウスは連棟ハウスだと、防ぎようがない感じがしますが、連棟、単棟にかかわらず、垂木などで屋根の尾根のポイントに柱を立てるとだいぶ違います。

潰してしまったハウスも実は真ん中より奥は3本おきくらいに垂木の柱を付けていたのです。

建てるというより天井からぶら下げる感じで重さが加わるとつっかえ棒になる感じですが、前の方は作業の邪魔になるためつっかえ棒柱を取り除いてしまたので、そこから潰れたのです(+_+)

大きければ大きいほど被害が大きく、対策もとりづらい。

住宅、車、ハウス、どれも北海道仕様とは全く違うので防ぎようはないかもしれませんね。

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寒中の極寒のころ降ったばかりの雪はご覧のようにふっかふかですが、暖気を挟むと雪はとても硬くなります。

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暖かい日が続くと積もった雪は氷になり、車をへこませたことも3度ほど(+_+)

以下は箇条書きで。

*雪が降りそう、または降ったら冬タイヤは常識。坂道が多いところとか橋が多いところでは特に。

*普段は路駐しているところでも、除雪の邪魔になるので路駐をする人はいなくなります。

*屋根の落雪が考えられるところには駐車しません。

*冬、外に車を置くときは必ずワイパーを上げておきます。

*バッテリーが繋ぎやすい位置に駐車しておきます。

*ハイブリットの車は軽いので、大雪には向くとは言えず、皆さん苦労しています。自分の行動範囲、住んでいるところの積雪量などを考慮して車選びすることが大切です。

*今日も〇〇地区で〇件の住宅が孤立・・と報道ありましたが、吹雪くと丸一日、ひどい時は三日くらい家から出られなくなる時があるので、そういうところに住んでいる人は多分1週間、年寄りだとかなりの日数の食糧を備蓄していると思います。困るのは燃料と病院。

*燃料は余裕をもって入れます。特に車は常に満タンに近くしておくのが冬の常識。

*吹雪いたときは郊外の畑や田んぼの中の道路は吹き溜まりで全く見えなくなるので、通行止めになっていなくとも通らない。国道、道道など大きい道路を使う。枝道はとても危険。

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写真は2012年のものです。

今見ても、スゴイ(+_+)

スタッフと「あの時は一冬生きた心地しなかった。。。必死だった・・・」と。

今年は男子スタッフが2名いますが、この年は男子はいなくて、常駐しているのは私と生産のSだけ。しかも月形在住は季節スタッフを除き私のみ。

生きた心地がせず、ハウスを潰す夢を何度も見ました。

今では語り草になりましたが^_^;

もちろん、今でも頭に付けるライトと長靴、カッパ、手袋、ジョンバは常に用意してあり、ジェットヒーターは燃料満タンにして待機しています。

夜中にひとりの時でも対応できるように。

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今回のこの記事。北海道、特に空知周辺の方は退屈かもしれませんのどうぞスルーされるか、またはもっとこんなこともあるよ~という事を書き込んでくだされば嬉しいです。

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さあ、2月も折り返すと光が春に近くなった感じがします。

春はあと少しの辛抱。

ガンバロウッ。

私は今日目の前の仕事を集中してやっつけますっ。

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