ああ、なつかしい。「売り出し」って、ことば。
私は金物屋の娘なので、小さい時から家業の動きと共に育ってきました。
ある時期からプロショップとして大きく方向転換しましたが、それまでは農具から鍋釜茶碗類、電気製品、釘からセメント、鋼材、鉄筋までありとあらゆるものを販売していたのです。
そのような環境で育ったため、「売り出し」というと、なんだか特別の日のような気がします。
今回は引越しセールということで、移動するに当たり、半端品や、中々売れない在庫品(涙)を、きれいさっぱりすっきりしようと、行ないました。
何をするときでも想定外の事は起こるもので、慌てて対処しながら接客でした(相変わらず汗)
「梅木さんもレジ打つんですね」とか「先生も店に立つんですね」とか言われましたが、私は案外接客のプロなのですよ~。
人一倍力持ちだし。
それに、なんといっても前述のように、商店の跡取娘として育てられましたから、朝起きた時から夜寝るまで接客の中で育てられたようなものなのです。
昨日は仕上がり寄せ植えも、イロイロ売れました。
なかでも売りたくないって、ひそかに考えていたものもありがたくお嫁入り。
前に紹介した6500円の寄せ植えも昨日やっと原種チューリップ‘ペルシャンパール’が開花し、それと共にお嫁入り。
実はこの花、いつも開花前に売れてしまい、今回始めて花を見たのです。
慌てて「すみません、写真撮りしたいので、少しお待ちいただけますか?」とお聞きし、写真を撮りました。
ピンクのビオラに続き、ピンクのワスレナグサが咲いたもっと素敵になりそう~。
そう思いながらカメラを手にしたところ、お買い上げのベンツに乗った千歳からわざわざいらしてくださったご一行様の中のペンタックスを持っていた若いお兄ちゃんが「あ、そのカメラ、なんですか?マーク2?」って。
ヤッパリ。
「5Dですよ~。やっぱり、カメラを持つと、若い男の子にも声かけられるんですよね~」と。。。
ここで一句「宝石より効果的なカメラかな」~ふふふ~。
さて、コテージの庭でも花が咲き始めています。
コテージの庭のおくにあるエゾエンゴサク。
お隣との境目にありますが、お隣は除草剤をバッチリかけていますので、梅木家側の方だけ群落が出来つつあります。この場所は、私の春の楽しみ。
小さい時は「密の花」といって、道端のこのはなを摘みながら味見したものです。
今でもよく見ればアチラこちらに咲いていますが、本当に少なくなりました。
いつもは昔の楽しみだった5月5日のこどもの日の「花祭り」の象さん引張り?の行進?の時(分かります?)、時々行列を外れながら味見するのが楽しみだったのですが、例年より1週間は早い満開だと思います。
その周辺には蕾をつけたニリンソウとザゼンソウ。
庭ではムスカリ、スイセン、クリスマスローズがいい感じでした。
コテージ庭は、今は母が毎日手を入れてくれています。
コテージガーデンが引越しして、お客様の感想をお聞きしますと、やはり、見やすくなった、広い感じがする、安全、というご意見が大半です。
なかには前のほうが味があって好きだったといわれるお客様もいらして。。。
で、一番未練タラタラなのが、実は社長の私なわけですが、それ以上に寂しがっているのが私の両親なのです。
「庭を見に来る人が少なくなって寂しい」と・・・。
皆さん、コテージガーデンにいらしたら、是非母の庭にもお立ち寄り下さいね。